子宮筋腫

子宮筋腫でお悩みの方はこんなご相談でご来院されます

  • 8cmの子宮筋腫が見つかり不安…。
  • 子宮筋腫がありますが、手術をすべきかどうか悩んでいます。

子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)とは?

子宮にできる良性の腫瘍(こぶのようなしこり)のことを子宮筋腫といい、月経のある女性の5人にひとりに発生するといわれています。
良性疾患であるからと、子宮筋腫を軽視するのは危険で、不妊や流産を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
日常生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、治療が必要になるため、早めの受診をおすすめします。

子宮筋腫の症状

ほとんどは無症状ですが、以下のような症状がみられる場合、筋腫が原因となっていることがあります。
*こんな症状も子宮筋腫が疑われます。

  • 月経期間が長くなる
  • 月経時の出血量が多くなる
  • 不正性器出血が頻繁に起きたりする
  • 強い月経痛
  • おりものが多くなる

*子宮筋腫が大きくなってくると、周囲を圧迫する症状が出てきます。

  • 膀胱圧迫症状で、おしっこが非常に近くなる

*さらに大きくなると……

  • 便通異常(便秘)になる
  • 下腹部が出っ張る
  • 腹部をさわると固いものに触れる

子宮筋腫の検査

問診 どのようなときに、どのような症状があるのかをお聞きします。
(例:月経のときに出血量が多くならないか等々)
内診 内診をおこなって、筋腫の有無を調べます。
画像診断 超音波検査やMRI検査により、お腹の中の状態を観察、撮影し、筋腫の有無を調べます。
子宮鏡検査 子宮鏡という器具を子宮の内部に挿入し、内側を見ながら筋腫がないか調べる場合もあります。

注)当院にMRI検査と子宮鏡検査の設備はありません。

子宮筋腫の治療法

薬物療法

GnRHアナログ

女性ホルモンを低下させることで、さまざまな症状を軽減します。毎日2~3回鼻から吸収させる点鼻薬と、毎月1回注射剤を投与する方法があります。この薬剤を投与中に小さくなった筋腫は、投与終了後、しばらくして再度大きくなる場合もあるため注意が必要です。

副作用:更年期障害のような症状(のぼせ・ほてり・イライラなど)、骨量の減少

鎮痛剤

生理痛などの痛みを軽減するために使用されます。
ただし、子宮筋腫の病変を小さくすることはできません。
副作用:胃腸障害

鉄剤

過多月経による貧血を改善するために使用されます。
副作用:胃腸障害

手術

筋腫核出術

手術により筋腫だけを取り除きます。開腹して切除する方法のほかに、腹腔鏡や子宮鏡でお腹や子宮の中をのぞきながら切除する方法の場合は、開腹手術よりも身体への負担が軽く、入院期間が短く済みます。

子宮摘出術

子宮ごと筋腫を切除する方法です。出産の計画がない人が対象になります。
開腹手術のほかに、子宮が大きくなければ腹腔鏡でおこなう方法もあります。